>>105

るいの元から消え去るのが唯一の道、それが私の贖罪と安子は告白した
すなわち、何故このようなことが起きてしまったのか理解できなかった安子は(ロバートととの「密会」を
目撃されたことを知らない)
娘に捨てられたと認識しながらも、その責めをひたすら自分に課し、るいの元から存在を消したのだった
安子は再びるいとは会えない覚悟を決めて渡米したのだろう
一方、お母さんに捨てられたと認識したるいも、長い時間をかけて安子を取り戻していき、
最終盤では「謝らなければいけないのは私の方」という心境に達した
こうして双方が互いに贖罪意識をもつに至った母子の和解には膨大な時間を要したが、
その代わり再会した時点で既に真相解明は不要となっていた
母子は会って抱擁するだけでよい。るいのおでこに触ろうとする安子の手をるいは優しく戻し抱擁し、I love you を発した

関空から岡山に駆けつけたところ、なお偕行社前で逡巡してしまい中に入れない安子
ひなたに見つかり逃亡したシーンで、初めてI hate you がデコ出し映像と共にるいの生声で再現された意味は大きい
おそらく安子は半世紀の間るいを追慕し続け、積極的にアクセスしようと決意しかかっては、
このシーンをフラッシュバックさせてきたのだろう
来日できないのなら手紙で~そんな生温い母子離反ではなかったのだ