[イ・フンボンの時々刻々]火病とFコード
中央日報(韓国語) 2007/11/13

http://healthcare.joins.com/master/healthmaster_article_view.asp?contCode=011000&;total_id=2945064


1980年代末のアメリカ。ある精神科診療室で医師が首を振っている。韓国人の患者が尋ねて来たが、まったく病名が分からなかったからだ。
「胸が息苦しくてたまには痛くてひりひり痛むこともあり、お腹の中に火の玉があがってくるようでもあって、全身から熱が出るような感じ」だというが、内科に行って見たら身体にはどんな異常もない、と言うのだ。

アメリカ人医師は結局、両手をあげてしまい、韓国人患者はさらに切羽詰って胸をつかみながら病院を出なければならなかった。
しかし、同様な症状の患者が繰り返し訪れ、92年に初めて米医学界に報告され、96年には米精神科協会の精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-IV)に精神疾患の一種として公式登載された。その病気の名前が『火病』だ。
英語でも私たちの発音のまま‘Hwabyung’と書き、特に韓国人にだけ症状が現われるという。