だらしなく盛り付けられた大量のウィンナー。

「食えや」

棲んだ目をしたママが食卓を指差す。

ママの言う事は絶対。

それだけは幼少期から変わらないルールだった。

「こんなに食べれないよ...」

母親は息子の頭を山盛りにされたウィンナーに叩きつけるとグリグリと顔面を押し付けた。

「ママ!やめて!!」

心の声が悲痛に響き渡る。

「食えよ。ウィンナーが大好物だったよねぇ。」

母親の右手に更に力が入った。