2016年4月8日(金)
青森空港利用、定期便で100万人突破/15年度
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2016/20160408012234.asp


 県の青森空港管理事務所は8日、2015年度の同空港利用状況を公表した。
国内線と国際線の定期便(計7路線)の年間利用者数は前年度比9.1%増の
101万552人で、チャーター便を除いた定期便だけの実績で100万人の大台を超えた。
日本航空(JAL)と全日空(ANA)による2社乗り入れ路線の大阪、札幌線の利用者数が
伸びたほか、少雪などにより欠航が大幅減となったことも実績を押し上げた。

 同空港の定期便利用者数は1999年度の約167万人をピークに減少傾向が続き、
2010〜14年度は80万〜90万人台で推移。100万人台の回復は09年度以来、6年ぶり
となる。県が「青森空港活性化ビジョン」(13〜17年度)で掲げた「17年度までに
定期便で100万人」の目標は2年前倒しで達成。今後も県は路線PRに努め、
100万人台の継続と一層の利用者増を図る。

 2社乗り入れ路線は、大阪線が計20万1239人で前年度比15.2%増、同じく
札幌線が計12万8800人で同9.2%増だった。新規参入のANAが両線で提供座席数を
大幅に増やした結果、利用者数が大阪線で同46.7%、札幌線で同51.6%の大幅増となった。

 JALは70%台の高い搭乗率を維持し、利用者の減少率を1桁台に抑えた。

 他の路線では、JALが運航する東京線は6.5%増の54万9971人、フジドリーム
エアラインズ(FDA)の名古屋線は10.4%増の10万259人、大韓航空のソウル線は
14.4%増の3万283人とそれぞれ好調だった。

 青森空港の欠航便数は14年度の419件から15年度は285件と32%減少。特に
風雪による欠航が、14年度の168件から15年度は55件と67%減った。

 100万人達成について、三村申吾知事は取材に「(鉄路や船舶も活用する)立体観光の
戦略により、青森空港をさらに活性化させたい」と語った。