台湾の航空会社「エバー航空」が7月に週2往復で開設する青森−台北(桃園)間の定期便に絡み、三村申吾知事は25日、11月〜翌年3月の冬期間、週5往復の運航が決定したと発表した。
関係者は、本県の冬季観光の活性化につながると期待を寄せている。

同社から22日付で連絡があった。
県交通政策課によると、昨年、一昨年に就航した冬期間の定期チャーター便の搭乗実績が好調だった。
三村知事は25日の会見で「(本県の)課題である冬季観光の振興に向け、関係機関と連携して受け入れ態勢の準備に万全を期す」と話した。

鯵ケ沢町のホテルグランメール山海荘の若おかみで台湾出身の杉澤知恵(ともえ)さん(37)は「閑散期の冬に台湾とのアクセスがさらに便利になるのはビッグチャンス」と歓迎。
同ホテルは台湾からの誘客に力を入れており、冬は地吹雪体験イベントも開催。杉澤さんは「南国の台湾の人にとって、冬の青森はやっぱり雪が一番の魅力。ストーブ列車や八甲田の樹氷、奥入瀬渓流の散策など魅力的なモデルコースを提案していくことが大事」と強調した。

 増便に合わせ、7月17日から10月26日の水曜と土曜に就航する夏期の発着時間が変更になる。