ANAセ、A380で「ハワイ青く染める」、20年度取扱10万人へ
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ANAセールス執行役員で経営企画部長などを務める浅田康夫氏はこのほど本誌のインタビューに応え、2019年春に全日空(NH)が首都圏とホノルルを結ぶ路線にA380型機を投入することを受け、20年度にはハワイ旅行の年間取扱人数10万人をめざす考えを示した。
パッケージツアーの取扱人数は16年比2.5倍の5万人に増やし、取扱人数が少ないホテルや現地アクティビティなどで1万人、団体旅行で4万人をめざす。
細田氏は「ANAグループ総力を挙げて強化し、ハワイを青く染めたい」と意気込みを語った。

A380型機については、ANAホールディングス(ANAHD)代表取締役社長の片野坂真哉氏が2月23日の記者会見で、座席数について「500席を少し越える」との見通しを示したところ。
NHのホノルル線は、成田・羽田線ともに全246席または215席のB787-9型機で運航しているため、提供座席数は大幅に増えることになる。
細田氏は「ANAセールスの役割は大きくなる」と述べ、ツアー商品ではA380型機の魅力をアピールする考えを説明。
また、詳細は明かさなかったが、ウェディング会社との取組も検討していることについても語った。

浅田氏は、旅行者のFIT化により、NHの公式サイトで航空券のみを購入し、ホテルや現地アクティビティをOTAなどで購入するケースが増えていることについても言及。
今秋を目処に、マイルでホテルや現地アクティビティなどを購入できるサービスを開始し、ANAマイレージクラブ会員の囲い込みをはかる考えを示した。
国内旅行についても夏を目途にシステムを刷新し、ホテルやレンタカーなどをマイルで購入できるよう変更するという。

そのほか、17年度は高額商品の「ANAワンダーアース」「大人のゆとり旅」など添乗員付きパッケージツアーなどについては、「お客様と添乗員やスタッフとの濃密なコミュニケーションが必要」との考えから、自社によるインターネットなどでの直販を進めたことを説明。
一方で、FIT向けの「ANAハローツアー」については、送客を強化したいハワイなどを中心に展開し、今後も引き続き旅行会社各社に協力を求めて店頭・ウェブを問わず幅広く販売する考えを示した。