アイベックス経営は安全性の観点から
適切な勤務時間に制限し休養時間を確保せよ!

アイベックスの勤務実態 .疲労管理上の問題点.

リージョナルエアラインであるアイベックスでは、創立当初より高稼働の運航が行われ疲労管理上厳しい乗務パターンが存在していました。
今般、事業規模拡大に伴い今まで以上に稼働効率を上げた乗務パターンが計画されており、運航・客室共に現場の乗務員の疲弊度合いは増すばかりです。
ここに今夏計画されている勤務・乗務パターンをご紹介いたします。
. 長時間勤務 仙台→福岡→小松→成田(2時間50分のインターバル)→小松(泊)
(Duty time 11+10:9時15分→20時25分)

2日目:短時間休養(Interval 10+35)小松 7:00S/U 小松→仙台→小松→福岡
09:15 S/Uで4Legs乗務し20:25に勤務終了となる小松 STAYのパターンです。
途中、成田にて2+50のロングインターバルを挟むため、勤務の開始から終了が11+10となる長時間勤務です。
勤務時間以上に問題と考えられるのが、3Legと4Legの間の成田ロングインターバルです。
成田空港当局の指示によりインターバル中のAPU使用が制限されており、機側に留まることが困難であるものの、
ターミナルにおいても制服姿のままPAXの目に晒され続け、時間以上の疲労度合いの中最終の成田→小松の運航に臨むこととなります。

上記のパターン終了後、ホテルへの移動時間を含む10+35のSTAY TIMEで翌朝07:00S/U、小松→仙台→小松→福岡の3Legs勤務となります。
1日目の長時間勤務の後に、「遅」から「早」へと変わる短時間休養で充分な疲労回復が望めないことが予想されます。
. 5LDG 仙台→千歳→松山→名古屋→大分→名古屋(Flight time 6+40 / Duty time 10+10)
従来より5LDGの乗務パターンは存在しましたが、B/Tで1時間前後の比較的短距離の路線が主たるものでした。

今般、新たに設定される5LDGパターンは新路線の千歳-松山(2+15)を含むものとなっており、
タイムテーブル上の飛行時間6+40、勤務時間10+10となる長時間勤務となります。また、最終便は24時間運用である名古屋着のため、
Irregular発生時等DELAY設定が容易であり、更なる長時間勤務発生の可能性が懸念されます。これまでも事務折衝・団体交渉等で、
乗務パターンについて度々協議を重ねて参りましたが、未だ問題解決には至らぬ状況です。
今春闘では、上述の小松 STAYを挟むパターンの改善を求めていく方針としております。
また、乗務パターンに関する根本的な問題点は、アイベックス便として組まれるダイヤ自体であると考えております。
適切な勤務時間・休養時間の確保が運航の安全性の観点から重要であること、またそれが実現可能なダイヤ策定を考慮すべきであることをIPUの主張としており、
皆様のご支援をお願い致します。