やはり大阪の充実した空港インフラがG20開催地選定の決め手の一つとなった模様


http://www.sankei.com/politics/news/180221/plt1802210030-n1.html
菅義偉長官がG20大阪開催を正式発表 「客室数、警備…総合的に判断」 当初から大阪が福岡、愛知より優位

 菅義偉官房長官は21日の記者会見で、平成31(2019)年に日本で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議を大阪
市で開催すると正式に発表した。愛知県と福岡市も誘致してきたが、政府は警備や宿泊施設・会場の収容能力な
どの観点から当初から大阪市を高く評価し、最後までその判断が覆ることはなかった。
 菅氏は、大阪が7年にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を開催した実績があることを挙げた上で「ホ
テルの部屋数、警備、そうしたものを総合的に勘案した」と決定理由を説明した。
 政府は、2月中の開催地発表を目指して大阪府・大阪市と福岡市、愛知県を審査してきた。大阪は、3千人とも
される参加国関係者を受け入れるホテルの客室数や国際会議場の収容能力で差をつけたほか、関西空港と伊丹空港
の2空港で各国の政府専用機を駐機できることが高評価につながった。
 福岡市は当初、ホテルの客室不足を補うためクルーズ船の活用を提案したが、警備面で政府が難色を示した。
ホテルのスイートルーム数の増設などを盛り込んだ計画案を再提出するなど攻勢をかけたが、及ばなかった。福岡
市は首脳会議に先立って開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議の開催地となる。
 愛知県は中部空港(同県常滑市)がある空港島にメイン会場となる国際展示場を開設する予定だったが、政府は
「首脳会議に間に合わない」と早い段階から判断し、選考対象から外していた。
 一方、誘致に手を挙げていないのに選考対象となったのが東京だ。国際会議開催の経験が多く安定性があること
から、最後まで大阪府・大阪市と福岡市と競ったが、31年は天皇陛下の譲位や皇太子さまの即位など重要な行事が
相次ぐことから選ばれなかった。
 大阪開催をめぐっては、安倍晋三首相らが憲法改正での協力をにらんで日本維新の会の松井一郎大阪府知事に配
慮したとの指摘もあるが、菅氏は会見で「全く当たらない」と述べた。