北九州経由の国際貨物便6月5日新規就航 ANA記者会見「大きな需要期待」
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 全日本空輸(ANA)は14日、北九州空港などを経由してアジアの主要都市へ向かう国際定期貨物便が6月5
日に新規就航するのを前に、北九州市内で記者会見を開いた。同社の外山俊明上席執行役員(ANAカーゴ社長
)は「九州は自動車関連、電子部品、農産物などの輸出が今も盛んだ。今後も大きな需要が期待できる」などと
参入の意義を強調した。新路線は週5便(火〜土曜日)。約50トン積載可能な専用機が関西空港から24時間
運用の北九州空港に乗り入れ、貨物を載せて午前0時40分に出発。那覇空港経由で中国・上海など6都市に
午前中に到着する。九州から関西空港まで陸送するなどして空輸するのに比べ、現地までの輸送時間が約1日
短縮できるという。会見には福岡県の小川洋知事、北九州市の北橋健治市長らも参加。九州からの輸出拡大
に期待した。

「アジアと九州結ぶ」ANA会見
 全日本空輸(ANA)が北九州空港を経由する国際定期貨物便を6月から新規就航することに伴い、同社の
外山俊明上席執行役員(ANAカーゴ社長)らが14日、北九州市内で記者会見を開き、参入の背景などを語った
。同氏との主なやりとりは以下の通り。 −九州にはどのような貨物需要があるのか。
 「九州は自動車、電子部品、ロボット関連の製造拠点が集まっている。各自治体が、農畜産物や水産物の
輸出を精力的に行ってきた経緯もあり、そのような関連企業をターゲットに営業しており、手応えを感じている
」 −いつごろから参入を考えていたのか。
 「2015年ごろから。その頃は全国的に需要が少なかったが、九州は高い水準を維持しており、注目していた
。(定期便がない)17年度は九州からの空輸便の取扱量が前年度比で3割ほど伸びており、定期便でさらに
需要が見込める」 −どのようなサービスとなるのか。
 「北九州空港を未明に出発し、翌朝にはアジアの都市へ運べる。ハブ機能のある那覇空港を使い、北九州と
世界を結ぶ路線だ。バッテリーなどの特殊貨物や、大型、重量貨物も扱える。周辺自治体と協力しながら、成功
させたい」