7月31日(火)に発表された宿泊旅行統計調査
(観光庁)によると、2017年の外国人宿泊者数
は7969万人。前年と比べ14・8%の増加となっ
た。伸び率トップは大分県(67・7%増)。
延べ宿泊者数では、東京都が1978万人(9・5%増)
で1位となったが、伸び率は振るわない結果に
【上図参照】。11県で伸び率が40%超えしたも
のの、東京都を含む3大都市圏はランクインし
ていない。

 【図】では、今年・昨年の増加率トップであ
る大分県と香川県をピックアップ。
東京都・全国値と比較した。大分県と香川県は昨年
と比べ、30〜60%アップしたが、東京都・全国値
は9〜14%に留まった。東京都や大阪府を含む
3大都市圏(関東、中部、関西)の伸び率は12・3%。
シェアは6割に及ぶため、全国値の低迷は大都市圏
によるところが大きい。大都市圏を構成する8地域のうち、
4都県(千葉県・埼玉県・東京都・神奈川県・愛知県)
が1ケタ台に留まった。

 その3大都市圏を除く地方部の伸び率は、1
8・7%、3年連続で大都市圏を上回った。
シェアは未だ4割ほどだが、伸び率が1ケタ台・
マイナスとなったのは10県のみ。
29県が前年と比べ10%以上伸び、うち11県が同
40%以上の増加を記録した。

 なお、伸び率が1ケタ台だった地方部は、
茨城県(2・7%増)と栃木県(7・7%増)、長崎県(7・4%)。
岐阜県と静岡県、三重県、滋賀県、和歌山県、
島根県、がマイナスに。高知県は横ばい。