仙台、高松、成田はともかく
グアム、バンコク、香港…民営化待たずにさっさと国際線誘致に動けよ


【ふじのくにトップに聞く】
富士山静岡空港会社社長・西村等氏(51) 「利用者、20年で倍増」
https://www.sankei.com/region/news/181025/rgn1810250010-n1.html

民営化を来年4月に控える静岡空港では、今月30日に国際線の新ターミナル
がオープンし、今年度末までにターミナルビルが全面リニューアルされる。民
営化後も引き続き運営管理を担う富士山静岡空港会社の新社長に就任した西村
等氏(51)に、これからの運営方針や路線拡充の青写真を聞いた。

◆商業施設の経験生かす

−−新社長としての抱負は

「空港経営はかなり重責で、身が引き締まるというよりは身が縮むような思い。
発展している空港なのでやりがいがある。私は三菱地所に入社して30年弱、
オフィスビルなどの営業や運営を担当してきた。空港は商業施設的な意味合い
も大きく、商業施設の運営管理と空港経営には親和性があるので、経験を生か
せると思う。静岡空港は見学者が非常に多く、見学者も楽しめるような施設づ
くりをしたい」

−−民営化後の運営方針は

「運営権者の『三菱地所・東急電鉄グループ』は、20年後の姿として、利用
者が倍増し、静岡の経済や地域を牽引(けんいん)する空の玄関を目指してい
る。県民が利用しやすいよう路線網を増やし、空港アクセスバスを拡充する。
ターミナルビルの待ち時間を短縮して利便性を向上させ、店舗の充実によりに
ぎわいを生み出し、インバウンド拡大のために県内の観光コンテンツと連携し
て空港を拠点とした観光商品を開発する。会社としては、社員が一丸となって
自立した経営を目指す。県や市町、地元企業の支援をいただき、首都圏空港の
一翼を担う日本の空の玄関口として静岡空港を活性化し、地域に貢献したい」

−−静岡県、静岡空港の魅力とは

「静岡県は空港を含めてポテンシャルが非常に高い。日本を代表する会社がた
くさんあり、人口が多く、首都圏近郊からの利用者も獲得できる。日本を代表
する富士山や大井川の自然風景など、観光資源も魅力にあふれている」

−−空港発展への展望は

「どこの空港も同じだが、まずは路線を増やすことが大切。国内では仙台、高
松、成田。海外ではグアム、バンコク、香港にはこの先ぜひ就航したい。また、
空港に来てみたいと思えるようにアクセスを拡充する必要がある」

※続く※