「瞬間的に」時間40回程度捌けたというだけでは、その能力があるとは言えない。
「少なくとも数時間は連続して」捌けて、初めてその能力が認められる。


例えば、ある1時間の前半にスポットアウトが集中すれば、その1時間の後半にスポットインを集中させることができ、その1時間に限れば1つのスポットで発着2回を捌くこともできる。
現在固定スポットは20弱あるから、オープンスポットも含めれば、スポットのみの極大値としては、理論上は50回近い発着も可能。

しかし、この場合、その前の1時間ではスポットインのみしかできす、その後の1時間ではスポットアウトしかできず、発着は1回しか捌けない。駐機時間もクリアランスも長くなる国際線では、それさえできないこともある。
つまり、仮に滑走路処理能力が十分で、1時間に50近い発着があったとしても、反動で、その前後の1時間では発着は25回に満たない。

このように、数時間で均せば、今のような“これ以上ない”タイトな運用をしても、時間当たりではせいぜい35回程度のスポット容量しかないことになる。