北海道運輸局主催の「地域公共交通シンポジウムin旭川」の基調講演より(その2)

「国が支援してはいけない路線」

(1)観光路線
 ・観光鉄道は地元に「必要不可欠」なものではない。
 ・費用が高すぎる(観光列車だけで採算をとることがきわめて難しい)。
(2)地域鉄道
 ・地域輸送に特化した路線の場合、国内全体に便益がいきわたらない。
 ・たとえば、北海道の一部地域の人しか乗らない路線に対して大阪や福岡の人が補助する合理的な理由はない。
 ・こうした路線のあり方は地域が責任を負うべきであり、国の制度も存在する。

「鉄道が廃止されると町は衰退するか」
・鉄道が役割を終えている場合は衰退しない。

「まとめ」
・現状維持は衰退の道と心得よ
・論理と納得がなければ支援は不可能
・廃線ありきがダメなように、存続ありきもダメ
・必要なのは地元のニーズに合った交通ネットワークの再構築