0101名無しさん@お腹いっぱい。
2019/03/06(水) 19:32:12.79ID:oRvAOTxP0リニア中央新幹線の建設に合わせ、静岡県は、静岡空港に直結する東海道新幹
線・新駅の設置をJR東海に切望し続けている。県としては技術的な課題をク
リア。JRは「新駅を造る構想はない」とすげないが、二〇一四〜一八年度に
計四千九百万円の関連予算を投じた。一九年度予算案にも新駅の利点を検証す
るため五百万円を盛り込んだ。
静岡空港は島田、牧之原市境に立地する。鉄道はつながらず、バスで島田駅か
ら二十五分、掛川、藤枝駅からは三十五分ほどだ。
新幹線は空港の地下を走っている。県の構想によると、空港の西側の地下か地
上に新駅を造り、空港ビルに直結させる。東京や名古屋へ足を延ばしやすくな
り、通勤圏が広がるほか、インバウンド(訪日観光客)の呼び込みにも効果的だ。
国内には新幹線駅と空港が直結している例はなく、県は建設費を約四百億円と
独自に試算する。
新駅は地下に引き込み線が必要で、県は一四年度、空港下に大規模なトンネル
を掘ることが技術的に可能かを検証。一五年度、県の有識者検討委員会が空港
ビルの西側七百メートルに新駅を設置する具体案をまとめた。一六年度はいざ
着工に備え、十億円を予算計上し、結局、一円も使われなかった。
一七、一八年度は建設による周辺住民への影響を調査。開会中の県議会二月定
例会に提案している一九年度予算案には、新駅のメリットを具体的に検証する
調査費として五百万円を盛り込んだ。予算案は八日に採決される。
二月末の本会議では、共産党県議が調査費の必要性をただし、県側は「交流拡
大、地域活性化など県の発展に大きく寄与する。期待される効果事例を分かり
やすくまとめるための経費」と述べた。
JRは一貫して新駅建設を否定する。空港新駅を新設すると、静岡駅まで二十
八キロ、掛川駅まで約十五キロとなり、担当者は「駅間が短くなり、新幹線の
性能を発揮できない」と説明する。
ただ、リニアが大阪まで全線開業すれば、「のぞみ」の役割がリニアに移行し、
「ひかり・こだま」中心のダイヤ編成に変わる東海道新幹線は、停車駅が増加
すると認めている。
県交通基盤部の森本哲生政策監は「いつでもJRと協議に入れるよう、県は独
自でできることを進めている」と話す。
◆意思表示としては評価
日詰一幸・静岡大教授(行政学)の話 JRとの交渉は暗礁に乗り上げており、
今の段階で実現可能性は低い。独りよがりで予算計上を継続している印象は否
めないが、JRとの交渉を優位に進めるため「新駅設置のプロジェクトを諦め
ていない」という意思表示と考えれば、一定の評価はできる。県民の理解を深
め、地域住民の力を借り、誘致運動を活性化させる目的もあるのだろう。
https://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2019030502000096.html