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【ブロガー願望】神戸空港は国際化されるのか?【2020年春 関西3空港懇談会】

2020年2月16日、神戸空港は開港14年目を迎え年間利用者数は2007年の296万人から2019年は329万人と約1割増加した。
2020年春の関西3空港懇談会で「神戸空港の国際化」が議論されると思われるが、はたして神戸空港は国際化されるのだろうか?

神戸空港国際化
神戸空港については、2019年5月11日の「関西3空港懇談会」で2025年の大阪・関西万博開催までの国際線就航を検討することになっている。
但し、関西経済連合会の松本正義会長は、神戸空港の国際化について「ターミナルの拡張」と「道路・ポートライナーの空港アクセスの強化」を条件としている。
これに対して、神戸市は神戸空港島とポートアイランドを結ぶ「神戸スカイブリッジ(1,187m)」を現在の片道1車線(上下2車線)から
片道2車線(上下4車線)に拡張、さらに新神戸駅までの「生田川右岸線(約1,500m)」の拡幅を行うとしている。

コメント
関西経済連合会の松本正義会長は、神戸空港国際化の条件として「ターミナルの拡張」と「道路・ポートライナーの空港アクセスの強化」を
挙げているが、神戸市はそれに対して十分な回答をしていない。
このままでは、2020年春の「関西3空港懇談会」で神戸空港の国際線定期便就航が認められる可能性低い。

神戸空港国際化条件と費用
建設費(予想) 合計 1,200億円

神戸空港国際線就航先は?
もし、神戸空港の国際線就航が認められた場合、就航先はどこだろうか?
スカイマークは神戸空港国際線に就航する意向を表明していが「すでに日本各地との路線が多い香港や台湾、ソウルは特色が出しにくい。
日本や関西とまだ結ばれていない海外都市への就航を目指す」としている。
スカイマークは2019年11月29日から成田空港〜サイパン路線を開業しているので、採算的に便数を増やす必要があるので、神戸〜サイパン路線
(またはパラオ)の可能性が高いのではないか?

国際ルールの問題
国際線の就航先を恣意的に決定することは国際ルールから認められない。就航先を決定するには合理的な基準(例えば「ペリメータールール」)が必要となる。
ペリメータルールとは就航先を距離によって規制するもので、例えば3,000km以内の空港にのみ就航できるなどとする。
したがって「神戸〜サイパン路線」を認めて「神戸〜インチョン路線」を認めないという運用方法はありえない。
また、「神戸〜インチョン路線」を認めるにしても採算的には1日4往復くらいしないといけない。
もし、スカイマークが成田〜インチョンに2往復でも就航していれば、神戸〜インチョンは2往復でもいいと思う。
しかし、実際には成田〜インチョンに就航していないので神戸〜インチョンの2往復では採算的に厳しい。
結局のところ、神戸空港を国際化しても、スカイマークの希望するだろう「神戸〜サイパン」のみの国際定期便就航は難しい。
スカイマークにとっても神戸空港国際線は「定期便」ではなく「チャーター便」の方が都合がいい。

神戸空港の発着枠
神戸空港へは西から着陸し、西へ離陸するとう変則的な運用なので、1日に発着回数の上限は100回(50往復)〜120回(60往復)と言われている。
2019年8月より1日80回(40往復)が認められており、残り枠は1日20回(10往復)〜40回(20往復)となる。
関西3空港を運営する「関西エアポート」の山谷住之社長も「国際チャーター便なら今のターミナルでもできるが(中略)20〜30便飛ばさないと
国際空港としての運営は難しい」としているので、2020年春の「関西3空港懇談会」で増便を認めてしまうと「国際線枠(20便〜30便)」が不足する可能性がある。
したがって、2020年春の「関西3空港懇談会」では増便は認められないと思われる。ただし、国際線就航までの暫定的枠とし増便が決定する可能性はある。

まとめ
2020年春の「関西3空港懇談会」では、神戸空港の国際定期便と国内線の増便は見送られる可能性が高い。その代わり「国際チャーター便」が認められる可能性があると思う。
結局、関西経済連合会の松本正義会長が、神戸空港の国際化について「ターミナルの拡張」と「道路・ポートライナーの空港アクセスの強化」を条件としている以上、
神戸市がポートライナー8両化と国際線ターミナル建設を決定しないと不可能ではないか?