>>785

メリット
1)ろ材が水没しないので、空気を取り入れやすい事から好気性バクテリアを活性化するのにエアレーション等の余計な設備が不要。
2)濾過槽自体の水深が殆ど無いため、タワー型に設計すれば、設置面積が少なくて済み、高さがあっても水圧がない分、薄い板厚で濾過槽設計が可能。 場合によっては飼育水槽の上に設置する事も可能。
3)飼育原水は上から下へ落下する際に水中の有害ガス(アンモニア等)を気化・除去させやすい。
4)ろ材にヘドロが付着しにくいのと、高さを確保しても目詰まりしにくいので、長期間に渡りメンテナンスが不要。

デメリット
1)設置面積を狭く設計する分、高さを確保する必要が有るため、上から散水すると、一定の水の流れ(短絡水路)が出来やすく、全てのろ材を有機物分解に利用するのは困難。
2)ある程度、ろ材表面にバクテリアの生物膜が形成出来ても、それを洗い流す事になるため、単独使用で飼育水槽に処理水を返送すると水の濁りが消えない。
3)魚飼育水槽の場合、排水処理と異なり、有機物濃度が遙に低いため、ヘドロ形成の目詰まりが少ない反面、生物膜が薄く、膜内部での嫌気性バクテリアの活動が望めない事から、処理レベルがウエット式より低い。
4)外気に触れると言う事は、それだけ外気温の影響を受け易くなるため、冬季では水温低下の心配が出てくる。但し、夏場ではドライタワーに冷却ファンを設置する事で、潜熱の関係で、水温を下げるメリットも出せる。