このスレ読んでいる人は承知しているかも知らんけど
「異端の植物水草を科学する」(田中法生)という本があってな、普通に水草というと
はっきりとした定義がない、という話から始まってる。そこでまず扱う対象として「クック
による定義」を挙げている。これによれば水草とは
『光合成を行う器官(葉や茎)が、常に、もしくは1年の数週間以上水中にあるか、水面に
浮かんでいるもの』というゆるい括りだそうで。このスレの対象に近いだろ?
田中先生はこれに加えて「陸上植物から水中に進出したもの」という条件を付けくわえている。
こっちは最近はDNA解析ができるようになったので判断できる条件だわ。

こういう条件で「異端の植物」と書いているのはコケ、シダ、種子植物合わせて27万種以上ある
のに対して水草的な要素を持っている植物は2800種程度しかなく全体の1%に過ぎないからだ
そうで。
この本の後ろの方にはなかなか面白げな事が書いてあるので科学的な扱いの好きな人は読ん
でみるといいかも。巻末付録に「全水草リスト」なんてものがある。まあ属レベルまでしか書かれて
いないものも多いが系統的に試したい人には役に立つかもな。