三日連続の長文はさすがに疲れるのでラストってことで 読む必要性はないです
計測器(試薬等も含む)の確度が曖昧かなのは分野問わず市販品ならどんなものでも一緒ですよ
使っている人達は目安として使用しているのであってそこまでの精度を求めていません
薬の調合や化学分野他々の精度で初めて必要になってくるものです

まずphについて
各使用者がどのような目的で使っているのかそれは様々ですが、私の使い方は単なる目安です
うちは水槽本数が多いのでphに関しては計測器を使用しています(試薬よりめんどくさくない+経済的)
水槽や生体によって使用の仕方が違います
殆どの水槽ではpH計の使用は水槽立ち上げ直後か生体の調子が悪い時ぐらいしか見ません
立ち上がった水槽は殆どの場合、phの変動は緩やかに降下しかしません
その為ポイントを決めてここまで下がったとき対処をする位のpHモニター的使用方法だったり
滅多にありませんが、生体が調子を崩した時まずpH測定を行う→ph急変が判明→その原因を特定→原因除去し徐々に水質を戻す
こういった使い方です
pHの変動は化学変化です、水に対して他の物質や現象が影響を与えることで変動します
それは空気や生体、温度(副次的)であっても影響するんです
その為phの監視は水槽内での変化を察知する重要な目安になるんです
pHが急変した→薬で元の数値に戻そうではなく × →原因を特定して対処したのち元の数値にゆっくり戻そうが本当なんです

この他にも混泳水槽で使用する場合があります
水生生物には生存可能pH域があります、これは種毎だったり地域差毎で違いますが、概ね種毎で問題なく飼育できるpH域は決まっています
混泳の場合違った生存可能pH域の生体を飼育するわけですから、両種共問題なく飼育できる数値を維持しなければいけません
こういった時はpH計は必須です
どんなに弱い生体でも理想のph値から上下1程度はゆっくりの変化であれば問題になりません
それを超えた振り幅になると短期間ならいいですが長期になると体調を崩します
逆に急変の場合強い生体でないと堪えることが難しかったりします
「それほど魚類は弱くない」これも事実ですが生体にとって水質の急変は命に関わることです
自然下での急変はよくありますがそれをすべての個体が乗り越えてるわけではなく乗り越える個体のみが生き残っていく訳です
簡単に言うなら鮭の遡上です、海から川に上る時、河口域で海水から淡水に慣れるために時間をかけます
そうしなければ水質の違う環境では生き残れないからです
自然下でも水槽下でも一緒ですが水質が急変した時生体はじっとして動かなくなります
この時急変した水質に慣れる様に体調を整えているんです
生体によっては急変にまったく対応できない種もいます、特に海由来の生体に多く一般的なのが甲殻類のエビの仲間などです
水質の急変でエビの仲間はよく脱皮をしますこれは新しい水質に対応する為ですが、堪えられず命を失う個体も出てきます
海由来では他にエイの水質急変後のデスロールが有名です
海由来の生体が何故水質変動に弱いかは簡単で、海水は全世界もたいした水質変化がないからです
逆に急変によって産卵を誘発するような生体もいるので生命は奥が深いです
phの話から水質変動に変ってしまいましたが、ph測定の意味は殆どの場合数値云々よりも問題の早期発見の為の目安なんですよ