>>470
>>146
>僕が小説を書いていることを知ると、出会った人たち(未読者)はよく「直木賞とか取れるといいですね」と言ってくれます。まあ一種のお世辞です。
>僕は苦笑いでうなずきますが、内心は「そんなレベルじゃない」と思っています。
>僕が一番の情熱を注いだ「夏の翼」を書くに当たって意識したのはゲーテの「ファウスト」や
>アンデルセンの「人魚姫」や「聖書」といった、永遠の古典と言っていい物語です。近代の文学賞を取ろうなんて気持ちはありませんでした。
>もちろん、ただ賞を与えられただけで(看板が付いただけで)その本は売れるようになりますから、
>いただければ嬉しいですけどね。それは僕の作品の栄誉ではなく、その賞の栄誉でしょう。
>唯一ほしいと思う文学賞は、ノーベル文学賞くらいでしょうか。