さて。
上の書き込みで色々この職業についての不利な点が書いてあるけど、
それら不利な点があってもなおこの職業に就きたいと考えてるひとが
いるかもしれない。
だったら、どうやってその不利な点を克服していくか、これは戦略的に
考えていくんだ。

答えは簡単、どこに行ったって欲しがられる人材になればいい。
そういう人なら民間でもチャンスはあるし、公務員なら途中で出世しても
(出世するにしたがって現場に出るチャンスはなくなる。だって現場の
上司なんてそんなに大勢いたってしょうがないじゃんね)現場のトップ
という形で調査に関わり続けられる可能性は高いよ。

ではどういう人材が欲しがられるか。それは>>92に書いた交渉力も勿論、
「この遺跡やっといてね」の一言で、指示した人の手をほとんどわずらわせず
現場も報告書も期限内に仕上げられる人だよ。
自分が面倒みなくったって仕事が片付くのなら、そんな便利な人材はどこだって
欲しいんだよ。逆に、そういう人少ないんだよ。

そういう人材になるにはどうしたらいいか。まずは現場でひたすら働くことだね。
ただ働くのではなく、段どり、経費、方法、もちろん考古学の知識など、
これらを意識しながら「自分ならどう現場をまわすか」くらいのことを
具体的な数字(つまり日数や経費)を思い浮かべながら語れるくらいにまで
なりたいよね。そうなるには一朝一夕にはいかないってこともわかるよね。

サービス残業とか奴隷労働とか、そう言いたいのはわかる。でも最短で
このスキルを身に着けようとすれば、とにかく働くしかないんだ。働いて
勉強していくしか他に方法はないんだよ。こんなこと教えてくれる学校は
ないしね。ただ働くのではなく、未来の自分のために働くって思えるなら、
道は開けると思うんだ。