「恐竜」と一口に言うが、化石が見つかっているだけでも数百種、恐らくは数千種以上が含まれる巨大なグループで、
分類階級としては、目よりも更に上の、上目あるいは亜綱としての集団だろう

これを人間に例えるならば、霊長目よりも更に一つ上の分類、真主齧上目に相当する

真主齧上目には、霊長目(人を含めたサル全種)の他、
齧歯目(ネズミ、リスなど)、重歯目(ウサギ)、皮翼目(ヒヨケザル)、登木目(ツパイ)が含まれ、現生種だけで3000種を超える

真主齧上目がローラシア獣上目と分かれて誕生したのは白亜紀の後期、8500〜9000万年前

つまり、我々は現時点で1億年に近い長期間に渡って繁栄を続けてきたわけで、
1億6300万年間繁栄した、鳥類を除く恐竜と比べても、2倍以上の差はない


では、ティラノサウルスという単独の属と比べるとどうか?

ティラノサウルス属が出現したのは、白亜紀の最後の時代マーストリヒト期の約500万年間

一方、人間を含めたホモ属は、250万年前のアフリカに出現している

つまり、あと250万年生き残れば、ティラノサウルス属とは並べることになる