「家屋文鏡」(上記画像・奈良県佐味田古墳から出土)
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伝讃岐国出土銅鐸の表面に描かれた高床建築
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中国前漢時代に雲南省にあったテン王国の高床式住居
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■倭人の家
「干欄式建物(かんらんしきけんちく)」とよばれる高床式建物(たかゆかしきたてもの)の
形式がある。  屋根の一番上の、棟(むね)の長さが長く、下の、軒(のき)の長さが短い。

そのため、屋根を真横から見るとき、逆さの台形に見える。359-10このような「干欄式建築」は、
日本から遠くはなれた中国の雲南省の石寨山(せきさいざん)古墳出土の青銅製の容器の
蓋(ふた)の上の飾りなどに造形されている。 また、中国の江西省清江県営盤里出土の
家形土製品に見られる。 いずれも、長江流域およびそれ以南の地である。
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いっぽう、わが国でも、「干欄式建物」は、弥生時代の銅鐸に描かれた絵画、
古墳時代の鏡の上に描かれた絵画に見られる。
また、「干欄式建物」の家形埴輪が出土している。
なぜ、遠くはなれた中国雲南省と日本の地で、同じ形式の建物が見られるのか。
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日本では香川県出土銅鐸の絵画や奈良県左味田宝塚古墳出土の家屋文鏡に
描かれている絵画、池上曽根遺跡の大形建物の復元、登呂遺跡復元高倉など
日本の弥生時代の家は「干欄式建物」である。

第359回 邪馬台国の会  稲作の渡来(稲作はどこから来たか?)
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