佐野氏エンブレム、永井氏「しょうがなく了承」

2020年東京五輪・パラリンピックの大会エンブレムが白紙撤回された問題で、審査委員代表を
務めた永井一正・日本グラフィックデザイナー協会特別顧問(86)が3日、読売新聞の取材に応じ、
コンペで選ばれたアートディレクター・佐野研二郎氏(43)の原案が2度修正されて最終案になった
過程を、大会組織委員会から伝えられていなかったことを明らかにした。

今回のエンブレムが完成する過程では、佐野氏の原案に似た商標が見つかったため、大会組織
委員会などの要請によりデザインが修正された。この過程は8月28日の記者会見で公表されたが、
永井氏は1回目の修正案をその直前まで知らされておらず、最終案についても「(発表の)1週間
くらい前に知らされ、国際商標を取ったというので、いまさら何を言ってもしょうがないと思って了承した」
という。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150904-OYT1T50016.html