だが、95%の離職率は、単に「村上の手伝いが嫌だから」ということではないだろう。むしろ原因になっているのは、
その恐怖支配ではないだろうか。

というのも、村上はスタッフを頻繁に怒鳴りつけるのだが、そのやり方がすさまじいらしい。周囲に響きわたるほどの
大声を出し、白目を剥き、3時間も怒っていることもあるという。

実際、番組ではスタッフ全員に配布されるという「村上の取り扱い説明書」が紹介されたのだが、そこには「村上さん
に怒られている時の話の聞き方」と題して、こんなことが書かれていた。

「多少殴られることも覚悟して、正々堂々と村上さんの目を見て誠実に対応しましょう」

要するに、カイカイキキでは「多少殴られることもありうる」ということだ。ブラックどころか、一歩間違えればパワハラ
や傷害で訴えられかねないような話だが、村上自身はおそらく、なんの問題も感じていないだろう。

自分に憧れている若いアーティスト志望者を洗脳支配し、修行という名のもと、低賃金・不眠不休で働かせ、ストレスの
はけ口のように暴力を振るう。