欧米の思想家も誰一人試みていない果敢な挑戦がここにある
――橋爪大三郎(社会学者・2017年4月23日 毎日新聞書評欄より)

『人文学の敗退』という難事をまるごと引き受けんばかりのその気合と骨太の立論に拍手を送りたい
――鷲田清一(哲学者・2017年11月 毎日出版文化賞選考コメントより)

グローバリズムが世界を覆い、テロ、排外主義、ナショナリズムが高まりを見せ、従来の思想が時代の状況に対する答えを出せないでいる中、私たちはいかにして新しい政治思想の足がかりを探し、他者とともに生きる道を見つけることができるのか。

一個の人間の生のあり方から、人類史的問題に至るまで、さまざまに読まれうる可能性に満ちた、スケールの大きな哲学書が誕生しました。

ルソー、ローティ、ネグリ、ドストエフスキー、ネットワーク理論を自在に横断し、ヘーゲルのパラダイムを乗り越える。

否定神学的マルチチュードから郵便的マルチチュードへ――。

著者20年の集大成であり、新展開を告げる渾身の書き下ろし新著。


出版社 ‏ : ‎ 株式会社ゲンロン (2017/12/11)