簡易トイレ処理、月に数回 監禁部屋の衛生劣悪

大阪府寝屋川市の民家で、住人の柿元愛里さん(33)が小部屋に監禁され、死亡した事件で、逮捕された両親が、室内の簡易トイレの処理を月に数回しか行っていなかったことが、捜査関係者への取材でわかった。

両親は、柿元さんを風呂にも入れておらず、府警は衛生状態も劣悪だったとみて、体調悪化との関連を調べる。

府警によると、父親の泰孝(55)、母親の由加里(53)両容疑者は2002年から、精神疾患と診断された柿元さんを2畳ほどの部屋に監禁し、十分な世話をせずに死亡させたとして保護責任者遺棄致死、監禁の両容疑で再逮捕された。

柿元さんは数年前から裸で、昨年1月からは食事は1日1回しか与えられず、死因は栄養不足による凍死だった。
簡易トイレは、柿元さんが寝ていた布団のそばにあり、両親は「(処理は)1〜2週間に1度だった」と供述したという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180104-OYT1T50035.html