手塚先生は、声優のドル売りがもたらす弊害を早くから見抜いていたんだろうなあ >萌えアニメ

書かれている内容から見るに、その時期はおそらく1979年前半なんだろうけど
この当時に槍玉に挙げられているのは、美形キャラと女性ファンのようで
その一つの到達点が、ちょうど同じ年のシャアの出現なんだろうな
男性ファン向けには、年末にクラリスが出て来るのか

手塚治虫エッセイ集2巻 - 手塚治虫 - Google ブックス
https://books.google.co.jp/books?id=OSLXAAAAQBAJ

140ページ

ここ数年、そういうファンが劇場アニメの半分以上を占めているといえるね。
そういうファン向きに、観客動員を計算して作るとね、
一般にアニメといわれているものの内容とは、ちょっと違ってくるわけだ。

べつに動かなくってもいいんですよ。
“口パク”といって、ただ人物が立っていて、口をパクパクさせているだけの動きでも、
かっこよく美形で、声優がごひいきのタレントだと、「ムフフ、キャーッ」なんですよ。
こういうお客を相手に、当分はアニメの企画をたてなきゃならんとなると、こりゃあ困るねえ。