>>94
ナウシカの一族はそもそも人造人間で、本物の人間の血統が復活するプログラムはぶっ壊した。
「やがて復活する真のニンゲン」のために自分らが犠牲になる必要はないのだ。
「やがて復活するヒトのためにいるヒトモドキ」という立場からハッキリと「全滅する運命でも出来の悪い人工の模造品でも由来が何であれ生み出した者の意志が何であれ、そんなものは知るか。
生きているから生きるのだ。生きているから生きているものに今を生きていない理想的な存在など亡霊に等しいのだし、そのためにいる存在と定義されるならそれを断ち切る。」という話なのだ。
それは1生命体が純粋に生きようとした話だった。
何かの将来の理想のために存在する機械部品ではない。生きているから生きようとした。

ゼロツーもヒロも人工的に作られた存在ではあっても理想世界に到達するための犠牲的パーツにならないだろう。
「偉大な理想のために人柱になるために生まれてきたのです!」
そうは言わない。
生きているから生きようとした。それを許さない世界は壊して新しい自分たちの純粋な生命体としての意義を持てる場のために理想には死んでもらわなければならないのだ。