米ディズニー、アニメ部門のトップが辞任 不適切なスキンシップで

 【ニューヨーク=平野麻理子】米メディア大手ウォルト・ディズニーは8日、同社のアニメーション部門を率いる
ジョン・ラセター氏が今年末で退社すると発表した。同氏は「トイ・ストーリー」「カーズ」などの監督で知られ、
大ヒットした「アナと雪の女王」では製作総指揮を務めた。部下に対する行き過ぎたスキンシップが問題視され、
昨年11月から休業していた。

 ラセター氏はディズニー傘下のアニメ制作スタジオ「ピクサー・アニメーション・スタジオ」の共同創業者。
2006年にディズニーがピクサーを買収した後は、ピクサーだけでなくディズニー本体でもアニメーションの
最高製作責任者を務めてきた。ディズニーは、アニメ部門復活の立役者を失うことになる。

 ラセター氏を巡っては、一部の仕事仲間から長すぎる抱擁や身体の接近など、不適切なスキンシップを
問題視する声が上がっていた。昨年11月には自身の行動を謝罪し、半年間の休業をとっていた。
今年末まではディズニーにコンサルタントとして残るという。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31576990Z00C18A6000000/