三浦半島で謎の異臭 「南海トラフ地震の予兆か」と地震学者

「変な匂いがあたりに充満している」

6月4日、三浦市や横須賀市で、異臭を訴える119番通報が夜8時から2時間ほどの間に150件以上寄せられた。

「“ゴムが焼けるような匂いがする”という声が多かった。気分が悪くなり緊急搬送された方も1人おられます。火災の危険があるかどうかを調べたのですが、結果として都市ガスの漏れなどは検知されず、原因不明のまま調査は終わっています」

この異臭について「巨大地震の前兆の可能性がある」と警鐘を鳴らすのが、立命館大学環太平洋文明研究センター特任教授で地震学者の高橋学氏だ。

「1970年代に大阪市立大学の研究チームが岩石に人工的な圧力をかけて破壊する実験を行なった際、こげくさいような独特の匂いが発生することが確認されており、現在では地震発生前や斜面崩壊前に確認される現象として知られています。
1995年の阪神・淡路大震災が発生する数か月前にも、神戸市東部でこのような異臭が確認されました」

「政府が『30年以内の発生確率70〜80%、想定死者数32万〜33万人』と予想する南海トラフ地震ですが、私はフィリピン海プレートが影響する地震は全て連動する可能性があると考えています。
西日本の南海トラフだけでなく、相模トラフ、そして沖縄トラフが全て連動した超巨大地震『スーパー南海地震』が起きる可能性があるのです。

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