https://lineblog.me/studioponoc/archives/110217.html

 トゥルルルル。トゥルルルル。

  ガチャ。

  高畑さん「高畑です。」

  K氏「あっ、お世話になっております。スタジオジブリのKです。」

  すると高畑さん、しばしの沈黙の後に答えた。

  高畑さん「……あなたを“お世話”した記憶が、ないんですが。」

 お世話になっております。会社人間の社交辞令だった。K氏は、高畑さんの予想外の対応に戸惑い、その日は会う時間をもらうことができなかった。そして、あくる日。

  トゥルルルル。トゥルルルル。

  ガチャ。

  高畑さん「高畑です。」

  K氏「あっ、あの、お世話になっております。スタジオジブ」

  高畑さん「だから、“お世話”してないって、言ってるでしょ!」

  ガチャッ!

  プーッ。

  プーッ。

  プーッ。