本好きの下克上
マインの心中から前世の記憶を魔術道具で覗き見た神官長が、日本の街の人通りが多くビルの林立する様子を、「異国の“貴族街”か?」と。
貴族街では、貴族は魔術騎獣で飛んで地べたを歩かず、道路はたまに出入の商人の馬車が通るくらいで人通りが殆ど無く、建物は広い敷地に戸建の屋敷、様式は画一的。
庶民区画では、人が地べたを歩き回り雑踏があり、建物は不揃いな高層建築の集合住宅がひしめき合っている。
そういった状態が、神官長ら貴族の支配する国の町なのに。