漫画『鬼滅の刃』に見る「ヒーローの条件」
2020.02.15

今、飛ぶように売れているものといえば新型肺炎対策のマスク。そして漫画『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴・集英社)だ。

たいていの漫画では省略されがちな、「主人公がヒーローになるまでの地道な修行期間」を丁寧に描いているのも本作の特徴だ。「普通の人間が突然強くなったりはしない」という作者の考えが背景にあるようだ。

無力な少年が師と出会い、さまざまな試練を受けながら修行を積み重ね、やがて魔を打ち破る剣士となるところに、単なる物語とは一味違うリアリティを感じる人もいるだろう。

ベストセラー『鋼鉄の法』(大川隆法著・幸福の科学出版)に、「物事は何でも、一足飛びにはいかなくて、訓練したら身についてくることが多いし、すぐに衰えて駄目になる場合もあれば、身につけたものがなくならないものもあります」と説かれているとおりだ。

悪に負けない心の奥には、愛と精進の決意が必要なようだ。

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