「銭湯の経営者が給付金を寄付 足立区」
(09/03/17 23:34 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090317/tky0903172335021-n1.htm
銭湯経営者らでつくる東京都浴場組合足立支部の全組合員54人が17日、4月に受け取る予定の定額給付金計92万円を環境保全のため足立区に寄付した。
総額約2兆円の定額給付金をめぐり、自治体などが給付金の寄付を呼び掛ける動きが広まっているが、同区は「自治体に寄付した例は初めてではないか」としている。
寄付を発案したのは吉田建典支部長(66)。
高額所得者が給付金を受け取ることについて、以前「さもしい」とした麻生太郎首相の発言を聞き、「そこまでいうなら住んでいる街にプレゼントしてやる」と区内の銭湯経営者に呼びかけた。
「銭湯は大量の燃料を使い、湯を沸かしている」として、区の「環境基金」に寄付。同区は今後、省エネのシステム開発に役立てる方針だ。
同区で、給付金申請用紙の各世帯への発送は今週末から始まり、振り込みは月末〜4月。寄付は受け取りに先立つ形となった。
この日、区役所で吉田支部長から寄付金を手渡された近藤やよい区長は同支部に感謝状を贈り、「お気持ちが生きるような開発研究に役立てたい」と話した。