「いざ銭湯検定」
(09/03/18 朝日新聞=星野哲)
http://s03.megalodon.jp/2009-0329-1404-29/mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000903180001
◆歴史的に・医学的に・昭和建築から…神髄に迫れ
銭湯で冬至に行う伝統行事は?――。
そんな銭湯に関する知識を問う「銭湯検定」が6月に始まる。
このほど発足した社団法人日本銭湯文化協会の主催で、銭湯を歴史、医学、建築など多面的にとらえる内容。
検定用公式テキストも発売する予定だ。
協会では「銭湯を通じて日本人の生活文化への理解を深めてほしい」と期待している。

◆協会「日本文化学べます」 入門編、6月スタート
協会は都公衆浴場業生活衛生同業組合の高橋元彰理事長らが中心になり、銭湯を文化的側面からとらえて振興することを目指す。
将来的には「銭湯学会」の設立も視野に入れており、検定は最初の目玉事業だ。
09年度は入門編として4級と3級を予定する。
4級は、6月1日から10月末日までに問題と解答用紙をインターネットや郵送で入手し、在宅で検定を受ける。受験料千円。
3級は、4級合格者や「風呂」の読みにちなんで26カ所以上の銭湯で入浴した人を対象に、11月に都内の会場で行う。
詳細は6月に発表、公式テキストは7月に書店で発売する予定だ。
高橋さんは「銭湯文化を見直すことは、環境と人にやさしいコミュニティーのあり方を考えるきっかけになる。それに銭湯は現代に生きる昭和建築。その価値を見直してもらえれば」と話している。
問い合わせは同協会(03・5687・2641)。

検定問題の例(実際の出題は三者択一式。カッコ内が正解)
ケロリン桶(おけ)のケロリンとは何?(薬の名前)
江戸の銭湯第1号は、現在のどのあたりにあった?(呉服橋)
水栓、蛇口を意味するカランは何語?(オランダ語)
江戸時代の銭湯に集まる人々を描いた『浮世風呂』の作者は?(式亭三馬)
歴史上の人物で銭湯のオーナーだったのは、大久保利通、福沢諭吉、大隈重信のうちだれ?(福沢諭吉)

日本銭湯文化協会のホームページ(http://www.1010.or.jp/kentei/)に「銭湯検定模擬試験」があり、腕試しできる。