0926|男|名無し湯|女|
2018/04/25(水) 00:50:49.98ID:Qcn6B7LVその日は早いうちにカプセルで
3〜4時間既に寝ていたので寝つきは非常に悪かった。
2時半になると明るいほうの照明も消え
漫画が読めるのは本棚の近くだけになった。
右隣の奴のいびきがうるさくて気になっていたのだが
暗くなってしばらくするとその右隣から
「助けてくれ〜」「痛い」「助けてくれ〜」
という蚊の鳴くようなうめき声が聞こえてきた。
まるで稲川淳二の怪談のようだ。
他の人達は寝ているので知ってるのはたぶん当人と俺だけだろう。
面倒なことは嫌いなので
死んでもいいから放っておいた。
明け方になったらその人は前日に湯船から出られなくなって
回りの客が引き上げて店員が連れ出した爺さんだった。
店員を待つ間、イルマがアカスリの営業をして
引っ張り出した人から「ダメ」と言われていた。
まったく迷惑な爺さんだ。