http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160218-00000016-at_s-l22
 JR浜松駅周辺の中心街に夕方から夜間にかけて飛来するムクドリの大群。ふん害や騒音が深刻化し、
浜松市の依頼を受けた鳥類生態学者で信州大名誉教授の中村浩志さん(69)らが16日から3日間、撃退作戦を展開している。
切り札は、天敵の猛禽(もうきん)類。?製や鳴き声を用いた方法で効果が注目される。

 浜松市中心街は約10年前から、ムクドリの大群に悩まされている。市はさまざまな対策を講じてきたが、
ムクドリが“学習”してしまうため、抜本的な解決に至っていない。
中村さんが代表理事を務める鳥類研究所が昨年、長野市内で約3万羽のムクドリを撃退したことを浜松市職員が知り、
ことし1月に撃退を依頼した。

 初日に中村さんが駅北口のバスロータリー付近の木に登ってクマタカなどの?製7体とスピーカー2台を設置。
ムクドリが現れ始める時間に合わせてタカやフクロウの鳴き声を流し、17日も同様に鳴き声を流した。
16日は約1万羽いたが、17日は千羽ほどに減ったという。今後、市が効果を検証する。

 中村さんによると、ムクドリは昼間、郊外に散らばってえさを採るなどし、夜、安全に過ごすため、天敵のいない中心街に集まる。
中村さんは「効果はあると感じている。困っている自治体があれば助けたい」と話した。


画像:高さ約10メートルの木に設置されたクマタカのはく製
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