野鳥の調査についていろいろ
環境調査とか学術調査とか、いろいろな野鳥の調査について語るスレ。
・面白い調査や、調査に対する疑問とか質問とか、御自由にどうぞ。
・批判もどうぞですが、「何が問題なのか」を具体的に書きましょう。
>種の不特定個体としての観察結果で十分。
それは違うでしょ。同じシギチドリでも、繁殖地はアラスカから
ヨーロッパ大陸まで広く分布してます。そのどの地域で繁殖する
ものが、日本を通過するのか。沿岸通過しつつ、結構内陸まで
行ってるものもいるらしいし。
また日本を通過した個体はどこまで南下するのか。
より北で繁殖した個体は、日本で越冬したりするけど、少し南の
ものは、フィリピンより南まで移動したりするとか。
単に「そこに、ある種がいた」という観察だけで、そこまでわかるのか?
これが解らなければ、国際的な保護活動にはデータ不足。
日本国内だけで経由地を保全しても、繁殖地や越冬地が破壊
されたら意味無いでしょう。何らかの原因で減少した場合にも、
その原因の推定すらできない。=対処が不可能。
「日本の役割は果たしたから、あとはそれぞれの国でよろしく」
ってわけにもいかないかと。そう考えて国際的なネットワークも
あるわけだし。 >種の挙動としては、わかりきってるっつーの。
わかりきってると思われてた常識が、覆されまくってますが。
で、保全に役立ってると思いますけど。
>その地点での種の集団の年齢構成ぐらいはわかる。
あのー。当年生まれと「それ以外」くらいしか識別無理でしょ?
シギチでは。
構成というより「幼鳥の数の比率」がわかるだけじゃないですか?
それはその年の繁殖地の環境・天候で変わるから、あまり調べても
「年による差が激しいね」くらいしかわからないかと。
で、その減少が、本当に天候によるものかどうか、自然破壊による
ものかは、「どこで繁殖しているか」がある程度絞り込めないと
推定もできないわけで。