文節毎でなく、文字数で改行してるために読み辛さを感じるんだな。
以下勝手に改行(>>156失礼します↓

ミサゴは日本のレッドデータブックに準絶滅危惧種として指定されている。
各都道府県のレッドデータブックにもほとんどの所で指定されているよ。
大昔には普通の猛禽類だったようだが、近年個体数が減ってきた種。
理由は主に繁殖の失敗によるものと思われる。
昔は海岸の崖の上に普通に 巣が見られたらしいのだが、
磯釣りの人間が瀬渡しなどにより上礁するようになったため、繁殖ができないようになった。
今では海岸部では人が近づけないような断崖絶壁や、
釣り人が上礁しないような離れ瀬にしか営巣しなくなった。
その代わり内陸部の高木の樹頂部に巣をかけるようになったが、
こちらはカラスやトビにヒナが襲撃され繁殖力が低下した。
これが数を減らした大きな原因だと思われる。
ちなみに木のてっぺんに巣を作るのは習性のようで
他の森林性の猛禽類のように横枝や枝が叉状になった所には巣をかけないようだ。
同じく断崖部に巣をかけるハヤブサは屋根がある所が好みらしく、
岩棚の上にひさしがあるような所や穴が開いている所を利用して巣をかける。
こうした所は自然界には少なく、ハヤブサにとって住宅難はずっと続いているらしい。
このため、全国には崖に穴を掘って人工すを作ったりしているところもあるようだ。
また工場の煙突など人間が容易に近づけない所に巣をかけている例もある。
この2種に共通する所は行動範囲がとてつもなく広いことで、
そのためにミサゴなんかは餌場では集まって観察されることから
比較的個体数が多いと思われがちであるが、そんなに実際は多くないようである。
特にハヤブサはドバトなんか餌にするため案外目にするが、
個体数は全国でもイヌワシ並みといわれるほどに少ないのである。