ttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070423i208.htm
カワウを狩猟鳥獣に指定へ、増加で水産などに被害…環境省

環境省は、水産業などへの被害が問題になっているカワウを
制限なしで狩猟できる鳥獣(狩猟鳥獣)に指定する方針を決めた。
9月の狩猟期前までに正式決定する。

カワウは、1950年代まで全国に広く生息していたが、
60年代以降の河川の改修や汚染、干潟の埋め立てなどにより数が激減。
71年には、自然の繁殖地は愛知県、大分県の一部のみとなって3000羽以下まで減り、絶滅が心配された。

しかし、禁猟や生息地の保護が効果をあげ、2000年には約6万羽まで復活。04年には繁殖地も78か所で確認された。
だが、数の増加に伴い、各地でアユやウグイを食べるなどの水産被害やフンによる樹木の枯死が増えている。

環境省はこのほか、農産物を荒らすニホンジカの雌についても捕獲を解禁、
生息数が減少しているウズラについては、今年から5年間、捕獲を禁止する見通し。

(2007年4月23日15時48分 読売新聞)