で、餌付けはミルワームでやるのですが、コマドリが餌を覚えるまでは、
もっとも見つけやすい場所に餌を置くのですが、いちど餌を覚えてしまう
と、こんどは、コマドリにしかわからない場所に隠すわけですね。ミルワ
ームは、他の鳥たちにとっても魅力的な餌ですので、丸見えのところに置
いていたのでは、カケスなどの大食漢や、他の鳥たちがいっぱい集まって
きて、すぐに底をついてしまいます。そんなわけで、このトドマツの根っ
この裏側に、ミルワームを隠しておいたのです。で、ことしの日記を見て
いてくださったかたは、覚えておいでかもしれませんが、メスも同じ場所
に帰ってくるんだ、と書きました。そのときは、歯切れ悪く書きましたけ
ど、昨年と同じ場所に(外からは絶対に見えない場所)に餌を置き、ちょ
っと待っていると、さっそくメスがあらわれ、こちらの顔をちらちらのぞ
きながら、隠してあるミルワームの場所にまっすぐいくではありませんか。
うわっ、メスも同じ場所に帰ってくるんだ、と、小躍りするくらいうれし
かったですね。で、さらにうれしかったことは、オスもあらわれて、メス
とそっくり同じパターンで、ミルワームを隠してある場所に一直線であり
ました。番い関係が、昨年と同じだったわけです。ことしは、写真などぜ
んぜん撮らなかったけど、ほんとに小躍りしてしまいましたね。まあ、わ
たしは論文など書く気はないし、友人に話すにしたって、極く一部の人間
にしか話しはしないのですから、まったくの、自己満足の世界なのですけ
れどね。