【タンチョウ】絶滅からの復活【シジュウカラガン】
中アでライチョウ45羽自然繁殖 ひな31羽をケージ保護
長野日報 7/16(金) 7:06配信
半世紀前に国特別天然記念物のニホンライチョウが絶滅したとされる中央アルプスで繁殖集団の復活に取り組む環境省は15日、
駒ケ岳周辺で新たに5羽の雌が25羽のひなを連れていることを11日までに確認し、今年自然繁殖したひなが計45羽になったと発表した。
このうち駒ケ岳周辺の5家族計34羽について、8月上旬までケージでの保護を実施。15日までにひな3羽が死亡したため、
現在は5家族31羽のひなのケージ保護を行っている。
ケージ保護は、生後1カ月の死亡率が高いひなを捕食者や低温から守るため、幅1.8メートル、奥行き3.6メートル、高さ1.2メートルほどの
ケージに家族ごと収容する取り組み。ひなが体温調節や飛べるようになるまでの約1カ月間保護する。
ひなが高山で生きるすべを母鳥から学ぶため、日中は家族をケージから出して「散歩」をさせ、周辺の高山植物などを採食させる。
散歩中はライチョウサポーターなど関係者が離れた場所から様子を見守り、夕方には再びケージ内に収容する。
中アでは、ケージを頂上山荘付近と宝剣山荘付近に計5個設置。ケージ内では、動物園への導入に向けて人工飼料や小松菜などを
与えている。また、テンやニホンザルなどの天敵の追っ払いや駆除なども保護と並行して実施している。
11日の取材では、最初に生まれたひな7羽が、駒ケ岳周辺のハイマツ林で散歩をする光景が見られた。
雨風が強く、5メートル先も見通せないような霧が立ち込める中、ひなたちは「ピヨピヨ」と母鳥の周りを元気に走り回り、
柔らかい芽や葉っぱをついばんでいた。生まれたばかりのひなは体温調整が未熟なため、体が冷えると母鳥のおなかの下に潜り込み、
10〜20分ほど温まる「抱雛」も行っていた。
ケージ保護終了後に予定している長野市茶臼山動物園と那須どうぶつ王国(栃木県)への保護した2家族の移送については、
ひなの数や人工飼料への慣れなどを踏まえ、総合的に判断する。 ライチョウ保護繁殖 中アから2動物園に移送
長野日報8/4日
環境省は3日、中央アルプスで保護している国特別天然記念物ニホンライチョウのうち、2家族11羽を長野市茶臼山動物園と那須どうぶつ王国(栃木県)に移送した。
茶臼山には母鳥とひな3羽(雄1、雌2)、那須には母鳥とひな6羽(雄2、雌4)を運んだ。中アでの個体群復活を目指す「復活作戦」の一環。
ケージで保護したひなを動物園で繁殖させ、再び中アに戻す初めての試みで、絶滅危惧種のライチョウの繁殖技術確立にも期待が集まっている。
駒ケ岳では、北アルプスから飛来したと推定される雌1羽が2018年に確認されたことから、同省はライチョウの生息数を増やす保護増殖事業に取り組んでいる。
20年には、北ア乗鞍岳から3家族19羽を駒ケ岳に移送し、18年に飛来した雌を含む18羽が冬を越えた。7月には、半世紀ぶりに一夫二妻2組を含む10組の繁殖を確認。
このうち駒ケ岳周辺で発見された5家族を、ひなを外敵や低温などから守るケージで保護してきた。
ひなはふ化から1カ月が経ち、体重150グラムほどに成長。羽根のDNA鑑定を行い、ひなの雌雄状況などを考慮して2家族を選定した。
ケージ保護を行っていたほかの3家族は、2日までに全て放鳥したという。
移送はヘリコプターと車を使って行った。2家族を乗せたヘリは、悪天候により予定より1時間30分ほど遅れて中ア頂上山荘を出発。
午前8時すぎに長野市内のヘリポートに着陸して1家族4羽を車に移し、もう1家族を那須に運んだ。
両園では中アと同じケージに入れて様子を見ているが、両家族とも落ち着いているという。
復活作戦を指揮する中村浩志信州大学名誉教授(74)は「家族を無事に運ぶことができ、計画が60%ほどまで進んだのでは」と手応えを口にした。
未知の取り組みで、課題も多いが「地元の期待も大きく、期待に応えられるよう取り組みたい」と語った。
来年中にも、両園の雄同士を交換して繁殖を行い、生まれた家族を中アに戻す予定。両園とも雌のひなが多いが、ほかの園の雄を移すなどして対応していくとしている。 頸城山塊のライチョウはもう20羽位で絶滅寸前なんだから、全部捕獲してまだ環境の良い中央アルプスに移動すればと思う。
あそこらへんは高山帯が極限定されるし、標高も低めだし今後の回復の見込みは無いかと思う。 特別天然記念物のトキ 5年後以降 本州でも放鳥へ 環境省
2021年6月13日 5時12分 NHK
国の特別天然記念物のトキについて、環境省は野生復帰の取り組みを進めている新潟県佐渡市以外でも定着させることを目指し、
5年後の2026年度以降に本州でも放鳥を行うことを決めました。
トキはかつて、日本のほぼ全域で生息していましたが、乱獲などの影響で一時、自然界から姿を消し、新潟県佐渡市で
人工繁殖と放鳥の取り組みが進められてきました。
その結果、佐渡島での野生での生息数は年々増加し、昨年末の時点で442羽まで増えたと推定されるということです。
一方、佐渡島だけで定着が進んでも病気が広がるなどして一気に数が減ってしまうおそれがあることから、環境省は、
複数の場所で野生復帰の取り組みを進める必要があるとして、2026年度以降、本州でも放鳥を行う方針を決めました。
佐渡市で生まれたトキが本州に飛来することはたびたびありますが、これまでのところ定着には至っていないということで、
実際に本州で放鳥が行われれば初めてのことになります。
放鳥する場所については受け入れに意欲的な地域を選ぶことにしていますが、具体的な選定方法は
決まっていないということです。
環境省は、地域が決まり次第、生息環境の整備など準備を進めることにしています。 「イヌワシ」つがい206組に 環境省、絶滅危惧で目標値
※2021/08/19 20:20共同通信
環境省は19日、絶滅危惧種となっている国の天然記念物「イヌワシ」について、生息するつがい数を全国で206組とすることなどを盛り込んだ全体目標を策定したと発表した。生息地の拡大や保護・増殖の取り組みを各地で促す狙い。
イヌワシは翼を広げると最大2メートルにもなる大型の猛禽類。北海道から九州の山岳地帯に生息するが、環境破壊によって餌のノウサギやヤマドリが減少したことなどで個体数が減少し、環境省は近い将来絶滅する恐れが強いとしている。
続きは↓
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2021081901001042 すくすく成長 優雅に飛行 県内初自然繁殖 新堤のオオハクチョウ 誕生から3カ月 8/23(月) 11:06配信
北上市相去町の白鳥飛来地・新堤で5月に誕生したオオハクチョウの幼鳥が8月に入り、飛行を始めた。県内初で、国内でも珍しい
オオハクチョウの自然繁殖例とされたひな3羽が無事に成長。見守ってきた愛好者は目を細めつつ、
秋から来春にかけて幼鳥の動向にも注目していく。
羽を負傷しロシアに渡れず新堤一帯に長年居着いているつがいが今春に営巣、産卵、抱卵し5月中旬にひな4羽が誕生。
うち1羽は間もなく猛禽(もうきん)類に襲われたが、残る3羽は順調に育った。
数年前から一帯では卵は確認されていたが、ふ化した事例はなかった。今回は人などが近づけない湿地帯で営巣され、
冬に多かった雪の重みで水辺の草が倒れて抱卵、ふ化に適した環境だったとみられる。
一帯で長年、野鳥を観察し続けてきた愛好者らにとっては悲願だったという。
オオハクチョウの産卵、ふ化、育児は本来北方のロシアで行われ、国内ではまれ。「大変貴重な観察ができた。
順調にいくか心配だったが、よく育ってくれた。ここまで来ればもう大丈夫だろう」とまずはひと安心のよう。誕生が報じられて以降、
多くの人々が新堤に見学に訪れたが、「皆さんが優しく見守ってくれたおかげ」と感謝する。
例年10月20日ごろから、北方からオオハクチョウ、コハクチョウが新堤一帯に渡来し来春、また北方へ戻る。
征矢さんは「この3羽が来春、親元を離れ他のオオハクチョウと共に北方へと飛び立つのか。最後まで見届けたい」と語る。
ただ、一帯には幼鳥の親鳥を含め羽のけがなどで毎年北方へ行かずに残るつがいが数組あり、
来年以降も繁殖が期待されている。 >>200 続報
雌親のライチョウ死ぬ 那須どうぶつ王国
8月に中央アルプスから那須どうぶつ王国に移送されてきた野生のライチョウのうち
メスの親のライチョウ1羽が14日、死にました。
14日朝、屋内飼育室に入ったスタッフが動けず横になっているのを発見し、治療を施したものの
改善しなかったということです。
死んだ1羽には胸に外傷性の出血がみられ、記録カメラでは13日夜から
飼育室内で突如激しく飛び回る様子が何度も確認されていました。
最終更新:9/16(木) 10:59
とちぎテレビ 中ア生まれライチョウひな 動物園ですくすく成長 9/24(金) 7:10配信
今夏、中央アルプスで生まれた国特別天然記念物のニホンライチョウのひな3匹が、長野県長野市茶臼山動物園で
すくすくと育っている。半世紀前にライチョウが絶滅したとされる中アで環境省が取り組む「復活作戦」の一環で、
ひなたちは母鳥とともに同園で8月から過ごしている。来夏にはひなが親となり、同園生まれのひなと中アに里帰りする予定だ。
ライチョウは今夏、中アで半世紀ぶりに自然繁殖し、10家族50羽以上のひなを確認。環境省はこのうち5家族をケージで保護し、
ひなの成長を見守った。8月3日には、茶臼山動物園に母鳥とひな3羽(雄1、雌2)の計4羽、栃木県の那須どうぶつ王国に
母鳥とひな6羽(雄2、雌4)の計7羽をそれぞれヘリコプターで移送した。
茶臼山動物園ではまだ一般公開はしていないが、飼育舎内で散歩している様子が確認できる。
ひなたちの体重は移送時は150グラムほどだったが、現在は400グラムを超え、母鳥と同じ大きさの若鳥になった。
しかし、「ピヨピヨ」と鳴いたり、落ち着きがないで駆け回ったりと、幼い姿がまだ見られる。コマツナやリンゴ、人工飼料などをよく食べている。 家族7羽を受け入れた那須どうぶつ王国でも、ひなは順調に育っている。しかし13日朝、飼育室内で横になって動けずにいる母鳥が見つかり、
その後、死亡が確認された。前日夜に突然激しく飛び回る様子がカメラに記録されていたが、原因は不明。
残されたひなの健康状態は良好で、落ち着きを取り戻しているという。
復活作戦は、中アでのライチョウの個体群復活のため、自然環境下での保護・繁殖を行うとともに、野生個体を動物園で繁殖させ、
その後再び中アに戻す試み。
ライチョウは、ひなが成鳥になるまでの約3カ月間、ひなは母鳥と一緒に生活をして、生きる知恵を学ぶほか、
母鳥の盲腸糞を食べて餌の高山植物の消化に必要な腸内細菌や寄生虫への耐性を獲得する。しかし、
飼育下のほかのライチョウは、卵を移送して人の手でふ化した個体のため腸内細菌などを持っておらず、
野生復帰は困難。このため、野生家族を動物園に導入し、繁殖させる必要がある。
ひなが成鳥となった今冬には、近親交配を避けるため、両園の雄個体の交換が行われる。中村浩志信州大学名誉教授は
「来春の繁殖が成功するよう取り組んでいきたい」としている。
長野日報 中央アルプスのライチョウは、動物園繁殖のを放鳥のニュースだけで
自然繁殖はどうなんだろう。 https://www.nikkansports.com/general/news/202211280001142.html
国の特別天然記念物の野生タンチョウから高病原性鳥インフルエンザウイルスを国内初検出
[2022年11月28日20時43分]
北海道は28日、釧路市で衰弱した状態で見つかった野生のタンチョウから
高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。
環境省によると、国の特別天然記念物タンチョウの野生個体で高病原性が確認されたのは国内初。
道によると、このタンチョウは幼鳥で20日に発見された。
道の検査で鳥インフルの陽性が判明し、国立環境研究所が高病原性かどうかを調べていた。
道内では10月に厚真町の養鶏場、11月に伊達市の養鶏場で
いずれも高病原性鳥インフルエンザの感染が発生。
ハシブトガラスなど野鳥でも確認が相次いでいる。
(共同) 中央アルプスのライチョウ復活事業のきっかけとなった1羽の雌、
「飛来メス」が今年も生きていました。
5月、中央アルプス木曽駒ヶ岳で撮影された雌のライチョウです。
乗鞍岳辺りから飛来したことから「飛来メス」。確認したのは…
【飛来メスを確認した信大名誉教授中村浩志さん】
「駒ヶ岳のすぐ下、いつもの(縄張りの)所にいました。もう今年10歳ですからね、
もうだめだろうと思って。毎年、最近は春に登った時に、今年は飛来雌生きているだろうかと。
幸い今年も生きていてくれました」
寿命3〜4年程度のライチョウとしては異例の長生きということです。
中央アルプスでは50年以上前、ライチョウが姿を消しました。
6年前、1羽だけいた飛来メスの発見を機会に乗鞍岳から19羽を移すなどして
自然繁殖にも成功し100羽前後にまで増えています。
TV信州 伊吹山のイヌワシの主食は子鹿になってるのかな?
まあ、伊吹山がシカの食害ではげ山になりつつあるみたいだから
良い事かな。 富山 NEWS WEB
ライチョウ 野生オスと飼育メスの人工授精で卵が生まれる
06月08日 17時08分
国の特別天然記念物「二ホンライチョウ」の繁殖に取り組む
富山市ファミリーパークは、全国で初めて野生のオスと飼育するメスの
人工授精を行い、8日までに14個の卵が産まれました。
富山市ファミリーパークでは今後検査を2回行い受精や成長を
確認することにしています。
環境省と日本動物園水族館協会の協定などによりライチョウの飼育繁殖技術の
確立に取り組んでいる富山市ファミリーパークは、今年度から新たに
人工授精による繁殖に取り組んでいます。
この取り組みの一環として北アルプスの乗鞍岳で野生のオス3羽から
採取した精液を用いて富山市ファミリーパークは5月25日から27日
にかけて飼育するメス5羽に人工授精を行い、8日までに14個の卵が
産まれたことを確認したということです。
ほかの動物園などでは、飼育されている「ニホンライチョウ」どうしの
人工授精はこれまであったものの、野生の「ニホンライチョウ」を用いた
人工授精は全国で初めてだということです。
確認された14個の卵について、富山市ファミリーパークでは今後2回の
検査で受精や成長を確認することにしていて、6月26日以降に
順次ふ化する見込みだということです。
富山市ファミリーパークの岸原剛さんは、「人工授精の技術を確立することで、
希少種の保存につながると期待しています」と話していました。 鳥の人工授精ってどうやるんだろう?
鳥は♂と♀が総排出孔あわせて精子を送り込むんだけど
特に雄から精子をどうやって採取するのかな。
技術が確定できればかなり画期的なのでは。
日本のトキの最後の♂のミドリの精子は死んだとき採取したような事を
言ってた気がするけど。