>>116の続き
どうやらボディに強い力が加わってしまったらしい。残念ながら、これはもう助からない。
小さいくせに感情表現が豊かだと書いたが、苦しむ様子も見るからに苦しそうだ。

こんないかにも苦しそうな、大きな声を出し続けられたらマズい。
瀕死の小鳥と一緒の場面を誰かに見られたら困る。

そう思うと、咄嗟に瀕死の小鳥をピンボールのようにビニール傘で強く叩いた。
50センチくらい弾き飛ばされて、「ぎょああああぁ」という声は止まった。

この時点で死んでしまったと思うが、
さらに同じようにして2メートル下の非常階段の踊り場まで一気に弾き飛ばした。

踊り場には、黒い頭をした小さな鳥の死骸が横たわった。
近くの木にいた仲間(親鳥や順調に成長している幼鳥たち)が一斉に「ギエー」と鳴いた(続きはまた)