ワシは少年時代、欲しかった一台のカメラを何年も倹約を続けて
死ぬほど焦がれてやっと買ったという悲恋物語がある。

そのころ雲上だったカメラ姫がジャンクに身をやつしているのを
店頭で見かけると、つい王子様になってしまうのだ。
何台並べても飽きたり懲りることはない。