423ですが、今日行って来ました。
まだ見たことがない人は行ったほうがいいが、
一度写真展を見たことがある人は、
好きであれば行ったほうがいいかな、と。

以下、ちょっと辛口になるがご容赦ください。

今回は、写真の魅力で勝負しているというよりも、
増山さん自体の物語に頼っている感じがしたな。
何年も前にコニカサロンで見たとき、
あんなに粒子が荒れていたか、記憶にない。
やはり写真展であれば、せめてフィルムの傷くらいは補修して欲しい。

あくまでも「写真展」に行っているのであって、
写真をだしにした、増山さんの物語を見に行っているのではない。
(そういう人も多いと思うけど)
もちろん、増山さんの写真と人生は大きく重なっているのだが、
「徳山村物語」ではなく「増山たづ子物語」を展示するのは、
はたして増山さんの遺志にかなうことだろうか。

以前の写真展では、徳山村の物語を見ているうちに、
自然に増山さん自身の物語が重なってきて、そこがとてもよかった。
やっぱりあの写真には独特の魅力があるし、それに惹かれると
なぜあのような写真なのか、ということに思いがおよび、
そして増山さんの人生にたどり着いた。
そこから逆回しにまた写真を見ると、さらに味わい深かった。
でも、今回は順番が逆であると感じた。

けれど、今回はモノクロを見ることが出来たのはよかったな。
もうちょっと書きたいことがあるが、とりあえずこのくらいで。

時間があれば、行ってみてください。