民主国家では、政府は選挙により決められます。法律は選挙で選ばれた議員が国会で作った
ものです。作った法律は、基本的に、国民を守るためです。しかし、独裁国家では、国会議員
や指導者は選挙に選べられたものではありません。作った法律は国民を管理するためです。
法律の上に、政策があります。政策の上に、トップの人がいます。トップの人には、強大な権力
があります。戦争するかどうかのような重大な決定も、個人で決められるのです。

一部の中国人が豊かになったことは知っていますが、汚染された土地の上に、汚染された空気
を呼吸し、汚い水を飲み、共産党統治下の国民の道徳堕落による毒のある食料品の氾濫など
から生じた苦難を、日本人の皆さんは、知らないでいます。普通の国民の生存権利の無視、
官僚腐敗による農民の土地の喪失、独裁制度に生じたどこでも見られる不公平など、日本人の
皆さんは、知りません。不満があっても、政府官僚達は聞いてくれません。法律も看板のような
ものです。なぜなら、公安や法廷や検察院の業務はすべて、その地区の「政法委員会」に指導
されています。政法委員会は共産党組織の一つです。そのリーダー層(リーダネット)は有力者
しか保護していません。普通の国民を保護する必要がありません。なぜなら、その階層の人たちは、
国民に選挙で選ばれたではなく、上から指名されたから、もちろん、上の人に「責任」を持つべきと
されているのです。

思想の自由や信教の自由は、中国の憲法にも書いてありますが、何の意味もありません。
民主国家の間では、国の間に矛盾があったら、相談で解決します。国際基準があり、双方の関係を
全般的に考えなくてはいけません。国民を守る民主国家のリーダーは、国民を代表ではない独裁
政権のリーダーと、友好関係を作られるはずがありません。自国の国民を殺したとか、殺人を指導
している人は、リーダであっても、犯罪者です。