・中華思想:Zhong1hua2si1xiang3:ヂョンフアスーシャン:ちゅうかしそう:
古代中国において、漢民族が周囲の文化的に劣った各民族に対して自ら世界の中央に位置する文明大国であるという思考・思想を宣言した。
世界の中心であるからわざわざ国名を名乗る必要が無い。 よって大陸には1912年まで国名が存在していなかった。
周囲の非文明地域とは、東夷(とうい)・西戎(せいじゅう)・南蛮(なんばん)・北狄(ほくてき)である。 中国から見た古中世代日本は東夷にあたり、
魑魅魍魎の住む化外(けがい)の蛮人の住む野蛮国であったという思想である。 その余韻が現代にも存在しているので、現代中国人は日本を侮蔑するときに盛んに"小日本/xiao3ri4ben3"という蔑称を用いる。
これが現代中国が発展するのが大きく遅れてしまった要因でもある。 中華思想はこの中華から派生した語である。