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地方から北京に出てきた若者である「北漂」の張睿琳(ジャン・ルイリン)さん(24歳女性)は、
「自分もこの報告で取り上げられている『貧乏暇なし族』のうちの一人」と自嘲気味に話す。
2016年に4年制大学を卒業後、北京で月給約8000元(約12万8000円)の仕事に就いたが、
毎月家賃に約3000元(約4万8000円)かかるほか、通勤・通信・衣食住・交通といった固定費を計上すると、
この所得でギリギリの生活といえる。洋服やハイテク製品、化粧品など固定費以外の出費があった時には、
クレジットカードやアリババ傘下の消費者金融製品「花唄」などに頼るしかない。

張さんは最初、これらの消費者金融プラットフォームが自分の債務危機を助けてくれると思っていたが、
しばらくすると、自分の消費もますます派手になってきた。
同年齢の人とのおしゃべりで、多くの人が「花唄族」であることを知った。
さらには、「これまで私は『月光族』だったが、いまでは『月欠族(毎月の支出が収入を上回る人)』に変わり果てた」と自嘲気味に話す。

金融サービス検索プラットフォーム「融360」の調査データによると、
大学生の53%は、「借金するのは、購入ニーズがあるからで、主に購入するのは、
化粧品・衣類・電子製品など自分の支払能力を上回る物品で、前借り消費を行っている」と答えている。

多くの若者は、「花唄」や「百度有銭花」、「360白条」、「微粒貸」、「分期楽」などさまざまなプラットフォームで借金し、消費に用立てている。
これらの貸借プラットフォームを利用することで、ユーザーは商品代金を前借りすることができ、
「消費してから後払い」という購入スタイルを享受できる。