ヤンキー連中なんて白い目で見てきた、真逆の青春を送ってきた人っぽいね。高橋ヒロシは今回は丸投げしたんだろうか? 

 「以前までの「大きな違い」というのはまさにそこなんです。藤原(永山絢斗)という今作最大のヒールのキャラクターが
  いますよね。彼は、宿敵・柴田(岩田剛典)と闘うけど全然折りあっていかない。『クローズ』シリーズが持つ喜びとは、
  闘った者同士がやがて氷解し、ひとつになっていく分かりやすいものを前提としていたんです。しかし藤原はそれを破棄し、
  どこまでいっても相容れない。そういう描き方をしてくる豊田節に関して、最初は「どうしようか」と思ったんです。」

ヤクザの抗争が、陰惨な内ゲバくりかえす新左翼運動に、変わったんだな…。学生運動の頃の不良連中って、完全に蚊帳の外
だったからな。そもそも大学行ってないから、現実の社会人・労働者としてボンボン学生の革命ゴッコを逆に冷めた目で見てた。

向井康介・作品:
・マイ・バック・ページ(2011年)
「前半は東大安田講堂事件や三里塚闘争、ベトナム反戦運動などの当時を象徴する出来事の取材談、出会った人々の思い出、
 当時の文化状況などが新左翼運動へのシンパシーを軸に綴られ、後半は活動家を名乗る青年Kと出会ったことから、
 朝霞自衛官殺害事件に関わって逮捕され、有罪となって懲戒免職に至る顛末が語られる」

・色即ぜねれいしょん(2008年)
「ボブ・ディランを愛する文化系の高校1年生の乾純は、ヤンキーや体育会系の集まる学校で冴えない日々を送っていた。
 ある日、友人の伊部と池山からフリーセックス主義の島に行かないかと誘われる。」

・リンダリンダリンダ(2005年)
 「彼女たちはたまたま目の前を通った韓国からの留学生をボーカルに引きいれ、THE BLUE HEARTSのカバーを目指す。
  文化祭ライブ当日まであと3日。寄り道だらけの4人の練習が始まる………。」

・あんにょん由美香(2009年)
「数々のピンク映画に出演し、多くの人々を魅了するも34歳という若さで亡くなった女優・林由美香。彼女が主演した
 韓国産ビデオ『東京の人妻 純子』に衝撃を受けた『あんにょんキムチ』の松江哲明が、由美香の足跡を追って韓国へ旅立つのだが…。 」