ああ、バスのときのね。でもそうすると、牛を追っていたカウボーイみたいなのとか、黄色と緑の丘とか、
ほかにもバスのゼブが注視していた景色があったし、最後のタクシーでは日暮れ時の針葉樹林にも
視線を注いでいた。ナチ息子の家では吸い殻だらけの灰皿やつぶれた空き缶もじっと見ていた。

製作者が観客に向かって「ユダヤ人迫害に関連するアイテムをいろいろばら撒きましたよー。
いくつ気が付くかなー」的な遊びをしていたということなら納得しやすいけど、ゼブ視点となると
そこまで明確ではないなあ。